
オンライン英会話業界の市場規模ってどれくらいなんだろう?やっぱり伸びてるんだよね?
こんな疑問にお答えします。
この記事を書いている私はフィリピンで英語を使って仕事をしており、いままでにたくさんのオンライン英会話で英語を勉強してきました。
オンライン英会話業界、年々伸びていそうなイメージですよね?新型コロナウイルスを契機に在宅の波が一気に来ているし、いろいろなものがオンライン化してきているのも追い風です。
私は毎日オンライン英会話のレッスンを受講していますが、対面型英会話教室とくらべて価格は安いし、いろんな国の先生と話ができるし、素晴らしいシステムだと感じています。
そんなオンライン英会話について、市場規模はどれくらいなのか?大手はどこなのか?をまとめます。
オンライン英会話業界の市場規模

結論ですが、オンライン英会話の市場規模は125億円です。
これについて掘り下げます。
オンライン英会話で唯一上場しているレアジョブの財務情報から確認
オンライン英会話業界で唯一の上場企業
レアジョブはオンライン英会話業界で唯一の上場企業です。
引用元:レアジョブ公式サイト
オンライン英会話を運営する企業はたくさんあるけれど、オンライン英会話事業専門で上場する企業はレアジョブだけ。上場企業は業績をオープンにする義務があるので、企業のサイトに行くと売上高等の財務情報を確認できます。
レアジョブの公式サイトからIR情報を確認したところ、参考になる資料を見つけました。
株式会社レアジョブの公式サイト >> IR >> IR資料 >> 2019 とたどっていくと、「 フィスコ企業調査レポート 2019年12月23日(月) 」という資料があります。
フィスコは投資情報を提供する有名企業で、このレポートではレアジョブやオンライン英会話の市場規模についてまとめられています。この資料から市場規模と、競合他社について確認できました。
オンライン英会話の市場規模はおよそ125億円
調査会社の調べによれば、2018年度の語学ビジネス総市場規模は前年度比2.3%増の8,866億円に拡大している。このうち、外国語教室市場は同0.7%増の3,530億円と微増にとどまった一方で、e-learning市場(オンライン英会話を含む)は同13.6%増の125億円と2ケタ成長が続いた。3年間の年平均成長率で見ても外国語教室市場が0.9%成長であるのに対して、e-learning市場は16.0%成長となっており、学習方法が対面型から遠隔型にシフトしていることがうかがわれる。
引用元: フィスコ企業調査レポート 2019年12月23日(月)
<中略>
(2)競合
競合企業について見ると個人向けサービスでは、DMM 英会話、ネイティブキャンプ、ビズメイツなどがある。これらを運営する企業はいずれも未上場なので規模は不明だが、DMM英会話については料金がほぼ同水準で、講師はフィリピンだけでなく世界120ヶ国から6,500人と同社と同等の規模であり、24時間いつでも受講できることが特徴となっている。
上記をまとめます。
大手オンライン英会話を比較
レアジョブの競合として名前が挙がっていたのは以下の3社。
ただし、これらを運営する企業はどれも上場していないので、正確な規模は不明。
この中でDMM英会話とネイティブキャンプは日常会話からビジネスまで幅広く対応をしていますが、ビズメイツはビジネス英会話に特化しているのが特徴です。
参考として各社の料金と講師数を比較しました。
レアジョブ英会話
![]() | DMM英会話 | ネイティブキャンプ | ビズメイツ
![]() | |
料金プラン(税込) | 月8回コース4,620円 1日1レッスン 6,380円 1日2レッスン 10,670円 1日4レッスン 17,600円 | 1日1レッスン 6,480円 プラスネイティブプラン 1日1レッスン 15,800円 1日2レッスン 31,200円 1日3レッスン 45,100円 | 無制限 6,480円 | ビジネス英語 毎日25分 12,100円 毎日50分 18,150円 |
講師国籍 | フィリピン | 130か国 | 100か国 | フィリピン |
講師数 | 6,000人 | 6,500人以上 | 12,837人 | 1,000人 |
開講時間 | 6-25時 | 24時間 | 24時間 | 5-25時 |
レッスン受講形式 | マンツーマン | マンツーマン | マンツーマン | マンツーマン |
予約可能時間 | 5分前まで予約可 | 15分前まで予約可 | 予約なしで レッスン可 10分前まで 別料金で予約可 | 5分前まで予約可 |
無料体験レッスン | 25分2回 日本人カウンセラーの カウンセリング | 25分2回 非ネイティブ 講師のみ | 7日間、無制限 | 25分1回 |
Skype or 専用アプリ | 専用アプリ OR Skype | 専用アプリ | 専用アプリ | Skype |
レアジョブはフィリピン人講師のみですが、元はフィリピンの東大といわれるフィリピン大学卒講師のみを採用していたように講師の質へのこだわりが強いです。
月8回までの手軽に試したい方向けのコースから、ビジネス英語まで幅広くプランがあり色んな人のニーズにこたえてくれます。
DMM英会話はネイティブや日本人講師含めた130か国の国籍の講師と英会話できるスケールの大きさが魅力。
ネイティブキャンプは予約は別料金がかかってしまいますが、逆に予約なしで空いている講師と月額6,480円のみで無制限に英会話レッスンを受講できるのでコスパよく英語漬けになれる素晴らしいシステムです。
ビズメイツはビジネス英語に超特化していて、少し料金が高めですが、社会人が仕事で使う英語をオンラインで身につけるのに最適です。
こんな具合に、それぞれメリットデメリットあります。
各社とも無料でレッスンを体験できるので、オンライン英会話がどんな感じなのか気になる方は試してみて損はないです。
無料体験は各社の公式サイトから申し込みできます。
≫ レアジョブ公式サイト
≫ DMM英会話公式サイト
≫ ネイティブキャンプ公式サイト
≫ ビズメイツ公式サイト
オンライン英会話のビジネスモデル
その他、レアジョブのIR情報からオンライン英会話のビジネスモデルが少しわかります。
月によってレッスンのおこなわれる日数が異なります。30 日の月と 31 日の月がある中で 12 月に 関しては、クリスマスでレッスンが休みになったり、年末年始で 31 日が休みになる、それからこ れは日本人が、忘年会が多いからだと思うのですが、あまり受けなくなるというところがございま す。それによって 12 月はレッスンの受講率が少なくなるトレンドがございます。そういったトレ ンドがあるので 12 月、冬に関しましては粗利益率が上がるというところになって利益が出やすい 構造になっています。
一方で例えば 1 月とか 4 月に関しては、受講者のマインドが英語を勉強しようというマインドにな っております。そうすると 1 月、4 月は受講数が増えるのですがそうすると、原価率はレッスン数 が増えるので、ちょっと上がるという構造になっております。そういった季節要因が、利益に対し ては影響してくるというところがございます。
引用元: 2019年3月期 決算説明会書き起こし
まずレッスンの受講率が下がると利益率が上がるという点。これは講師に支払う給料がレッスン数次第で上下する歩合であることがわかります。
12月はイベント事が多く受講が減るけれど、年度が変わる1月4月は英語勉強熱が上がりレッスン受講が増えるといった傾向が毎年あるとのこと。
これらのコメントから、オンライン英会話のビジネスモデルとしては、ほとんどの生徒が毎日受講することを想定していないということがわかります。
オンライン英会話側が毎日レッスンを受けないことを前提としているということで、例え毎日続かなくても気にする必要はないかもです。
まとめ
この記事をまとめます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
