
海外で働いていますが、現地社員が指示がないと自分から動かないので疲れてきました。。。

日本本社からの評価が気になります。
「あいつは何やっているのかぜんぜん見えない」
といわれているみたいです。
このようなことで誰にも相談できずに悩んだり疲れていませんか?
海外で働くって楽しいこともあるけど、やっぱり大変なことも多いですよね。
わたしはフィリピンに駐在して3年。
うまくいかなくて悔しい思いをしたり、悩んだり、なにくそと踏ん張って大逆転をしたり、と日本で味わったことのない経験をしてきました。
この記事では、その経験を「駐在員10の心得」にまとめました。
東南アジア方面、もしくはラテン系の国で働いている方には特に参考にしていただけるのではないかと思います。
海外赴任で疲れた人に読んでもらいたい!駐在員10の心得
10の心得のうち、前半は調子のいいとき、後半は気分が落ちた時に気持ちを切り替えるための心得です。
- 「異国から来たことを理解し、郷に入れば郷に従う」
- 「広がった権限をもとに、視点を高く」
- 「あうんの呼吸は通じない、伝わらないのは自分が悪い」
- 「現地の言葉を勉強し、現地の人と交流する」
- 「日本人感覚を捨てない」
- 「家族を大切に、家族の絆を強く」
- 「自分の身は自分で守る、ヤバイものには近づかない」
- 「今を楽しむ、いつかは帰るのだから時間を有効に使う」
- 「ほんとにキツくなったら逃げればいい、死ぬよりまし」
- 「健康であること、これが何よりも大事」
海外で働くと孤独を感じやすいので、逃げ道を用意したり、自分で対処する方法をもっておくのが大切です。
そうでないと、せっかく海外で働くという機会をつかんでも、病んで帰国となったらもったいないですから。
ちなみにサッカーだけでなくビジネスでも世界で活躍する本田圭佑選手はこんなことを話しています。
ダメージを受けてる時に完璧主義を維持すると、マイナスにしかならない。乗り切るには、開き直るんですよ。完成度の高さを捨て、ハードルを下げていいんで、とにかく前向きに、その状況をドライブすることにフォーカスする。質とか点数にこだわらない
時には理想を捨てて開き直ることを選択肢としてもっておくべき、ということですね。
それでは10の心得について解説していきます。
1.「異国から来たことを理解し、郷に入れば郷に従う」
日本という変わった国から来たことを理解し、異国のことを学び理解して社会に受け入れてもらっている、という謙虚な意識で生活をするくらいでちょうどよいです。
日本=規律(decipline)のある国ということをよく外国人から言われます。
他国から見ると日本はとても変わった国らしいです。
日本にいるとそんな風に思われてる事を感じないですよね?
以前フィリピンでタクシーに乗っていて、渋滞していたので、Googleマップを見て、こっちの道の方がすいていそうだよ、とドライバーに伝えたところ、「おれが道を決めるんだ、外国人はだまってろ」と言われたことがあります。
急いでいたので言い方が悪く、横柄な外国人と思われたかもしれません。
海外から占領された歴史のある国の人の中には本質的には外国人をよく思っていない人もいると聞いたことがあり、気をつけるべきだなとなと思った経験でした。
2.「広がった権限をもとに、視点を高く 」
視野を高くもち経営に関わる、もしくは近いところを経験できるチャンスを楽しみましょう。
海外赴任をすると、日本にいたときよりランクが上がり権限が広がることがほとんどです。
日本では一般職の人が管理職になったり、課長クラスの人が現地責任者になるというケースもあります。
自分で決められる範囲が大きくなり、プレッシャーよりやりがいを感じる人が多いはず。
せっかくの機会なので楽しんで経験を積みましょう。
というのも、日本に帰った後は権限の大きさは元に戻るので、一度経験してしまったギャップを消化できず不満を感じる人が多いと聞きます。
海外で経験したことが活かせるポジションがなくて、日本に帰任後、もしくは赴任中に辞めている、とも聞きます。
赴任後にヘッドハンターからスカウトがくるくらいに成長しちゃいましょう。
3.「あうんの呼吸は通じない、伝わらないのは自分が悪い」
相手に伝わらなければ、自分の伝え方が悪いと思わなければいけません。
日本で仕事をしていると単一の民族、言語で構成され、文化的な背景が同じであることから、暗黙の了解が通じやすいです。
日本はコミュニケーションにかかるコスト(時間・負担)がとても低いです。
これに対して日本人が海外に出ると、言葉、文化が違うため、いままで当たり前だと思っていたこと、「言わなくてもわかるでしょ」的なところがまったく期待通りになりません。
「なぜそれをやる必要があるのか」
「いつまでにそれをやる必要があるのか」
など5W1Hの基本的なことを伝えることがどれだけ大切なのかを感じることになります。
4.「現地の言葉を勉強し、現地の人と交流する」
現地の言葉を少しでも覚えてたまに使ってみましょう。
現地の母国語が英語ではない国では特に効果があります。
外国人が日本語で一生懸命に話しかけようとしてくれるとなんかうれしいですよね?
それと同じです。
英語が苦手な方はまず現地語をいくつか覚えると少しでも現地の方との距離が近くなって面白いと思います。
挨拶だけでも使ってみるとウケがいいですよ。
5.「日本人感覚を捨てない」
現地人に近づく努力をしつつも、日本人感覚を忘れてはいけません。
特に日系企業で働いている場合は大切です。
なぜならば日本人感覚で日本人として動くことを日本本社から期待されるからです。
現地を理解するために近づくけれど、完全に現地人化してしまうのはダメ。
いいとこ取りしつつ、残すところは残しましょう。
6.「家族を大切に、家族の絆を強く」
海外赴任で家族同伴だと家族の絆が強くなります。
海外で日本にいるより制限のある不自由な生活を送りながら家族で助け合うので自然とそうなることが多いです。
日本も最近は変わってきましたが、海外ではまず家族が優先。
そういう文化にふれると自然と考えが変わってくるのかもしれません。
7.「自分の身は自分で守る、ヤバイものには近づかない」
ヤバイものに近づかない嗅覚が大切です。
危ないと言われていることをしない、危ない場所に興味本位で行かない、が基本です。
警察が外国人を平等に扱わないこともあると聞きます。
現地に住む優しげな日本人から騙されるという話もよく聞く話です。
変なことに巻き込まれないように自分の身は自分で守るようにするしかありません。
以前日本人の友人とごはんを食べた帰りタクシーを待っているとき、物売りの兄ちゃんが声をかけてきました。
興味がなかったので断りましたが、友人の断り方が彼の気に障り、だんだんと突っかかってきてケンカ腰になってきました。
その場を抑えるため、自分の知っているできるだけ丁寧な英語で誤りその場を切り抜けることができました。
フィリピンは銃社会だし、護身でナイフを持ている人もいると聞くし、ちょっと間違えばケガだけではすまない事態になっていたかもしれません。
8.「今を楽しむ、いつかは帰るのだから時間を有効に使う」
ここからは息がつまったときに思い出したい心得です。
どうせ限られた時間しか居られないんだから、できるだけ楽しむことに集中しましょう。
記事の冒頭の「現地人社員が思ったように働いてくれない」は 3番目の心得「あうんの呼吸は通じない、伝わらないのは自分が悪い」によってそれは自分のせいであることになりました。
あまりにも「自分が悪い・・」って思いすぎると疲れちゃいますよね?
また、「日本側がわかってくれない」「あいつは何やっているかまったくみえない」と言われてストレスためちゃってないですか?
それをため込んで深刻なことになる前に、諦めてリセットしちゃいましょう。
「今を楽しむ」ラテンの国に住んでいる方なら楽しむのが上手な現地の人たちをマネして今しかできないことをやって楽しみましょう!
遊んでるうちにアイデアが浮かんで案外うまくいくこともあったりしますよ。
9.「ほんとにキツくなったら逃げればいい、死ぬよりまし」
ほんとに追い込まれたら死ぬよりはましなのでギブアップ宣言することも考えておきましょう。
今の築き上げてきたポジションを失うのが怖くて選択肢にできない方もいると思いますが、最後の切り札としてもっておくことが大切だと思います。
会社は最後まで自分の面倒をみてくれません。
「 自分の身は自分で守る、ヤバイものには近づかない 」にも通じますね。
10.「健康であること、これが何よりも大事」
健康であること、これが一番重要です。
とくに海外にいると病院にいくのも苦労します。
元気がなかったら頑張れないし、感じよくもできないし、相手を思いやることもできない。
睡眠をよくとること、7-8時間くらい皆さん睡眠時間とれていますか?
私は日本にいるときは4-5時間くらいの睡眠でしたが、今は意識して6時間程度は眠るようにしています。だめなときは早く帰って寝てしまいましょう。
海外赴任で疲れたあなたに朗報 → 転職のチャンスが広がる

海外駐在の経験は転職に有利
海外赴任で疲れたあなたに朗報です。海外で働いた経験自体を強みに転職できる可能性があります。
転職エージェントのコンサルタントに将来の転職の相談をすることで今の苦労がどう報われる可能性があるか聞いてみるのがいいと思います。
そのうえで元々いる会社で上を目指すのもよし、転職を目指すのもよし。
私は実際に転職エージェントにお世話になり転職した経験がありますが、経験上コンサルタントとは相性があるので、複数の会社に登録してみるのがよいです。
転職サイトに自分の経歴を登録しておけばスカウトがきます
いきなり転職エージェントと面談するのは抵抗があるし、会社にばれないか心配、それに時間もないよ、という方も多いと思います。
そんな場合には転職サイトに自分の経歴書を登録しておき、興味を持ったヘッドハンターからオファーをもらえるようにしておけば自分で求人を探す煩わしさがないのでおすすめです。
自分の経歴を見せたくない会社を設定できるので、勤務先にばれることもありません。
わたしは10年以上前から転職サイトに登録しており、経歴を更新して何かあった場合に備えています。登録をして経歴を更新するとオファーをもらえることが多いので登録しておいて損はないですよ。
具体的には、リクナビNEXT、ビズリーチ、Doda などの大手転職サイトにまず登録をしてみましょう。
リクナビネクスト

転職サイトのリクナビNEXTは、リクルートが運営するだけあって求人数が本当に多く幅広いことが特徴なので、まずいちばんはじめに登録しておくべき転職サイトです。
実際に私も履歴書、経歴書を登録しておりを更新するとすぐに担当者から連絡をいただくこともあり、自分にどんなチャンスがあるのか知るためにも登録をしておいて損はありません。
リクナビNEXT公式サイト
ビズリーチ

年収が高めの求人が多いのが特徴のビズリーチは、管理職やグローバル人材などのハイクラス求人に強みをもつので、海外勤務経験者には登録をしてほしい転職サイトです。
私もテレビのCMで知ってから経歴書を登録しています。いちど職務経歴書を登録すればヘッドハンターや優良企業から直接スカウトがくるので、登録しておいて損はありません。
ビズリーチ公式サイト
doda
大手転職サイトのdodaは、職種、年齢、経験を問わない、幅広い人が使うことができる転職サイトです。月曜と木曜に求人が更新される求人を検索して応募することができます。
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doda公式サイト
以上です。この記事が海外で活躍する日本人の参考になったならばうれしいです。
お互いにがんばりましょう!
※この記事を書くにあたり以下のサイトを参考にさせていただきました。