フィリピンのプロサッカーリーグは大混乱【開幕戦後にリーグ中止】

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この記事はフィリピンのプロサッカーリーグに興味のある方向けに書いています。

この記事を書いているボクは2018年にフィリピンのプロサッカーリーグの試合を現地で観戦したことがあります。

フィリピンではサッカー人気が高くありません。(バスケットボールが人気です)

同じ東南アジアでもベトナムやタイでのサッカー人気に比べるとかなり差があります。

そんな人気のないフィリピンのサッカープロリーグですが、ボクが観に行った試合では、プロの試合なのに入場料がタダでした。

お客さんはたぶん100人いるかいないかくらい。

その100人いるかいないかの中には、家族と思われる人や、チームから雇われていそうな音を鳴らして応援するサポーターを含めてです。

この記事では2019年に起きたフィリピンプロサッカーリーグの混乱をご紹介します。

目次

フィリピンのプロサッカーリーグは大混乱

2019年は開幕 → リーグ廃止 → 新リーグ開幕

時系列にみるとこんな感じです。

「フィリピンプレミアリーグ」とは、2019年から開始予定だったプロサッカーリーグです。

「フィリピンフットボールリーグ」とは2018年までのフィリピンプロサッカーリーグの名前で、「フィリピンプレミアリーグ」中止後代わりに再開したプロサッカーリーグの名称でもあります。

  • 2019/3/30 フィリピンプレミアリーグ8チームで開幕予定が開幕できず
  • 2019/4/27  5チームで 開幕! → 開幕戦後リーグ廃止・・
  • 2019/5/25  7チームでフィリピンフットボールリーグとして開幕

人気や規模が違うので比べてはいけませんが、日本でいえばJ1の開幕戦が開幕できなかった → 何とか開幕した → J1廃止して新しいリーグ作った、という感じです。

注目度が低いので、残念ながらそれほど大きな問題にもなっていない様子です。

2019/3/30 フィリピンプレミアリーグ8チームで開幕予定が開幕できず

2019/3/30から新リーグのフィリピンプレミアリーグ(Philippine Premier League)が3開幕する予定でした。

フィリピンフットボール連盟(Philippine Football Federation)がある運営会社に任せ、 チーム数を8チームから開始して順次増やすことや、 テレビ放映も決まり運営されていくはずでした。

ところが8チーム予定だったのがチームが揃わず7チームになってしまいました。そしてそこからまた2チームが書類不備があったということで認められず、結局5チームしかなくなってしまい、3/30に予定通りに開幕ができませんでした。

2019/4/27  5チームで 開幕! → 開幕戦後リーグ廃止・・

1か月後の4/27に結局5チームのまま開幕となりました。

開幕に集まった5チームはこちらです。

  1. Ceres-Negros FC (2018年フィリピンリーグ覇者)
  2. Green Archers United Globe FC
  3. Kaya Iloilo FC (2018年フィリピンリーグ 2位)
  4. Mendiola FC (ライセンスおりず)
  5. Philippine Air Force FC  (ライセンスおりず)
  6. Stallion Laguna FC
  7. Global Cebu FC (United Makati FC)

開幕戦後、フィリピンフットボール連盟は フィリピンプレミアリーグ 運営会社との契約を解除してしまいました。

これにより開幕したばかりのフィリピンプレミアリーグは消滅してしまいました。

連盟と運営会社間でうまくいっていなかったのか、かなりひどいですね。

2019/5/25  7チームでフィリピンフットボールリーグとして開幕

さらに1か月後の5/25に、昨年までと同じ名前のフィリピンフットボールリーグに戻り、再度プロリーグが開幕しました。

ライセンスがおりなかった2チームが加わり、結局7チームでの再出発となりました。

7チームという奇数なので、毎週チームを入れ替えての試合ができず、日程が変則的になります。

  1. Ceres-Negros FC (2018年フィリピンリーグ覇者)
  2. Green Archers United Globe FC
  3. Kaya Iloilo FC (2018年フィリピンリーグ 2位)
  4. Mendiola FC
  5. Philippine Air Force FC
  6. Stallion Laguna FC
  7. Global Cebu FC (United Makati FC)

混乱は今にはじまったことではなく、ずっと前から

ここ数年のフィリピンプロサッカー1部リーグの状況

[timeline title=”フィリピンプロサッカーリーグの混乱”]
[ti label=”2016年” title=”ユナイテッドフットボールリーグ”]参加12チーム[/ti]
[ti label=”2017年” title=”フィリピンフットボールリーグ”]参加8チーム[/ti]
[ti label=”2018年” title=”フィリピンフットボールリーグ”]参加6チーム。前年から2チーム減[/ti]
[ti label=”2019年4月” title=”フィリピンプレミアリーグ”]参加5チーム。開幕直後に中止[/ti]
[ti label=”2019年5月” title=”フィリピンフットボールリーグ”]参加7チーム[/ti]
[/timeline]

2018年までは日本人選手が複数人リーグで活躍されていて、日本A代表U23代表監督の森安監督の息子さんもリーグに参加されていましたが、いまはカヤFCの大村選手だけではないかと思います。

森安選手が所属していたチームは日系のチームでしたが、財政難で消滅してしまったようで、やはり国内でサッカーが人気がないので経営が難しくなるようです。

他にも給料未払いが問題になっているチームもあるので、国や大きい財閥系企業などがスポンサーになってリーグを盛り上げてくれることを願いたいです。

フィリピンの上位2チームの Ceres-Negros FC や Kaya Iloilo FC はAFCカップに出場しアジアの他国との国際試合などもやっているので、盛り上がりに期待したいところです。

試合の日程と開催するスタジアムが決まったら今年も試合を見に行ってみようかと思います。

以上です。

参考記事:Philippines Football League launches 3rd season with 7 teams

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