2019年3月にはじまったマニラの水不足は6月の雨季に入っても変わらず

COLUMN

2019年3月に ケソン市にあるラメサ・ダムの水位が過去最低水位に達し、計画断水に踏み切ることとなり、マニラ首都圏の マンダルーヨン、マカティ、マリキナ、パシッグ、タギッグ、サンフアン各市の一部地域で一部水が止まるなど混乱がはじまりました。

はじめ報道では「エルニーニョ現象により雨が降らないことが原因で水不足になった」ということが言われていました。

でもその後に、どうやらマニラ首都圏人口1,200万人の生活を支えるためのダムや水路の整備が追い付いていないことが本当の原因らしいということがわかってきました。

2019年3月にはじまったマニラの水不足は6月の雨季に入っても変わらず

Metro Manila, Rizal, Cavite face water interruptions in June 2019

The Philippine Atmospheric, Geophysical, and Astronomical Services Administration (PAGASA) declared the start of the rainy season on Friday,June 14.

引用元:Rappler

ネットニュースによるとフィリピン気象庁(PAGASA)は6月14日にマニラ首都圏の雨季入りを宣言したとのこと。

5月に入ってから少しずつ雨がふえてきて、6月になってからは夕方になると雨がふる日が続いていたので、雨季っぽくなってきたとボクも感じていました。

雨季になったので、これで水不足も大丈夫かなあ、と思いきや、先日まにら新聞でマニラ市のマラテ地区で断水があり、日系飲食店などに深刻な影響があったという記事がありました。

今後の解決の見通しですが、ひとまず短期的には雨季に入るので雨頼みになるんだと思いますが、今から3ヵ月くらいはかかるという見込みが報じられています。

ということは9月ころまでこの状況は変わらないってことですね。

The Philippine Atmospheric, Geophysical, and Astronomical Services Administration said it could take around 3 more months for the Angat Dam to return to normal levels.

引用元:Rappler

フィリピンの大気、地球物理学的および天文サービス局は、Angatダムが通常のレベルに戻るまでにさらに3ヶ月かかると述べた。

Google翻訳

「東のマニラウォーター」「西のマイニラッド」

Manila Water handles the East Zone or parts of Metro Manila and Rizal, while Maynilad handles the West Zone or parts of Metro Manila and Cavite.

引用元:Rappler

マニラ首都圏には大きく2つの水道会社があります。

マカティ、オルティガス、BGCといった東側のビジネス街をカバーしているのは「マニラウォーター」です。

イントラムロス方面のマニラ市、空港や繁華街のあるパサイなどの西側をカバーしているのは「マイニラッド」です。

東のマニラウォーター 」のサービスエリア

  • Makati (except southwestern portion)
  • Mandaluyong
  • Southeastern portion of Manila
  • Marikina
  • Pasig
  • Pateros
  • Central and Eastern parts of Quezon City
  • San Juan
  • Taguig
  • Rizal province

西のマイニラッド」のサービスエリア

  • City of Manila (excluding Santa Ana and San Andres)
  • Caloocan
  • Las Piñas
  • Malabon
  • Muntinlupa
  • Navotas
  • Pasay
  • Parañaque
  • Valenzuela
  • Northern and western parts of Quezon City
  • Parts of Makati (West of South Superhighway)
  • Cavite
引用元:Wikipedia

東のマニラウォーター

マニラウォーターのTwitterには毎日水源のダムの様子が報告されています。

どれも通常レベルより下回っているということで、計画断水を引き続きおこなうようです。

3つのダムを水源としているそうです。

  • アンガット ダム
  • イポ ダム
  • ラメサ ダム

西のマイニラッド

マイニラッドのTwitterにも同様に水源ダムの状況と、計画断水の予定が出ています。

  • アンガット ダム
  • イポダム

水源のダムはほとんど同じ

2社のTwitterによると、東のマニラウォーター、西のマイニラッド両者が使っているのはこの2つのダム。

  • アンガットダム
  • イポダム

東のマニラウォーター のみがつかっているのはラメサダム。

  • ラメサダム

水不足がはじまった3月ころ、Caviteやマニラ市の近くに住む知り合いに水不足のことを聞いたときに、ぜんぜん問題ない、と聞いた記憶があります。

なんでだろうと思っていましたが、水道会社の違い(水源ダムの違い)が影響していそうです。

マニラ首都圏の96%の水を供給しているのはアンガットダム

  • アンガットダムはマニラ首都圏の96%の水を供給している
  • アンガットダムは1日 4,000 ミリオンリットル(million liters per day /MLD)の水を供給することができる
  • そのうち 1,600MLD が「東のマニラウォーター」に割り当て
  • そのうち 2,400MLD が「西のマイニラッド」に割り当て

このような割り当てになっているそうです。

ただし、東のマニラウォーター側の現在の需要が実際には1,740MLDになっており、足りない 140MLD をラメサダムから補っているそうです。

(引用元:Rappler

水源のダム水位 3月 VS 6月

たとえば2019年3月12日のこちらの記事には3つのダムの当時の水位が報じられてます。

The critical water level in La Mesa Dam in Quezon City continued to drop from 68.93 meters to 68.85 meters.

Meanwhile, Angat Dam’s water level dropped to 200.28 meters from 200.59, or 11.72 meters lower than the normal high water level of 212.00 meters

Ipo Dam, showed a .01-meter decline in the last 24 hours, but is still slightly higher than the normal high water level of 101 meters.

引用元:InquirerNews

上の記事と、現在のマニラウォーターTwitter発表の水位を比較してみました。

()内は通常水位2019年3月2019年6月
アンガットダム(212 M)200.28 M157.99 M
イポダム(101 M)101 M 以上99.56 M
ラメサダム(80.18 M)68.85 M70.18 M

ラメサダムは変わらず水位が低いですが、他のダムの水位が通常水位からだいぶ下回ってきてしまいました。

他2つは3ヵ月でだいぶ危ない状況になってしまいましたね。

施策予想は?

短期的には雨季頼みの雨乞い

6月14日に雨季に入りましたが、毎年雨量が一番多いのが8月に向けて雨がふえていくはずなので、9月ころには状況が改善するのではないかというのが大方の予想とおもいます。

雨男、雨女さんマニラに遊びにきてぜひこの状況を救っていただければと・・

結局水不足は雨季に入って解消

一年のうちに一番雨が多いのは8月。

2019年は結局雨季に入った8月、9月ころに深刻な状況が改善されました。

中長期的にはダム建設

議員がマニラ首都圏1,200万人の人口を支えるためにはシンプルにダムをつくる必要があると訴えています。

カリワダム(Kaliwa Dam)が2023年に建設完了を目指しているということですが、だいぶ先になります。

道路や電車、地下鉄などのインフラ整備が必要なのは誰がみても明らかですが、水のインフラについても対応が必要だということがはっきりしました。

フィリピンはこれから人口ボーナスを迎える国なので、こういったインフラ開発などまだまだ大規模投資がつづいていくことになりそうですね。

チャンスがある国、と言えそうですね・・

以上です。

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